ベンゾチアゼピンに強い・弱い

酒に強いひと、弱いひといるように、ベンゾチアゼピンにも強いひと、弱い人がいる。

私の知り合いの人は、とても弱い。彼はサイレースの2ミリを飲むと、お酒で酔ったように、ロレツが回らなくなり、しばらくすると、落ちている…、たいてい座ったまま。

そういう様子をみると、ベンゾチアゼピンて恐い薬って認識させられる。

私はベンゾチアゼピンには強い方だったように思う。デパスなどの安定剤は、いくら飲んでも、「効いた」と実感することはなかった。もちろん、体感はしないところで、確実にこの薬は精神を蝕んでいたとは思うのだが、体感はしていない。

体感するレベルは、サイレースの2ミリを5個ぐらい口に放り込めば、確かに良い気分になったことはある。ロレツが回らなくなり、確実に脳をやられたなぁと実感できる。

ベンゾチアゼピンに依存している人のきっかけはさまざまだと思うが、私がこの系統の薬を知ったのは、アルコール依存症を治療した時に、処方されたのがきっかけ。

断酒のキツさを緩和する作用が、このベンゾチアゼピンのお薬にはあるらしい。今思えば、余計な処方をしてくれたものだと思うけれどね。

結局、この薬は、酒との擦り替えに過ぎないと思う。アルコールよりは良いとか悪いとかの議論はここでは置いといて、アルコールと擦り替えに、ベンゾチアゼピンを服用するようになったとしたら、結局一緒のような気がするのは私だけだろうか?

アルコール依存症で入院した場合、ほとんどの病院では、ベンゾチアゼピン系の安定剤やら眠剤を処方される。しかし、聞いたことがあるのだが、そのような薬を一切処方しない病院もあるらしい。

私には、そっちの方が良かったような気もする。ま、アル中で入院する場合は、ほとんどのケースで、自分が病院を選べるなんてことはないけれど。だって、周りが勝手に放り込むんだからね。その病院を自分が好きだろうが嫌いだろうがお構いなく。

こんな記事書いていると、それぞれの種類のクスリの味を思い出す。焼酎にも銘柄で微妙に味が違うように、ベンゾチアゼピン系のクスリもそれぞれに味がちゃんとある。

お菓子のようなほのかな甘さのあるデパス、トローリと舌の上でトロケてその舌の部位を麻痺させるサイレース。苦味がくせになりそうなマイスリー、それと錠剤の色がクールで視覚にも訴える銀のハルシオンなどなど。

懐かしい。

ベンゾチアゼピンの減薬/断薬について(コウさんへ)

減薬は、強烈なくすり(超短期型でガツン!と効く⇒マイスリーとかハルシオン)を最初に切って、効いているか効いていないか良くわからないような、中長期型の薬に置き換え、そしてそれを徐々に減らしていくのがセオリーです。

レキソとかデパスよりももっと中長期で弱い薬あるので、レキソ・デパスを断薬したら離脱が激しいようなら、さらにそこから弱い薬(セルシンなど)にゆっくり置き換えて、セルシンのmgをさらに徐々に落とし、最後は、飲んでいるか飲んでいないかわからないようなmgまで落として、そして断薬みたいな流れで。

すごい恐い離脱症状がでるかどうかは、それはやってみないとわからないです。経験上言えることは、「ベンゾチアゼピンの離脱症状は、何が出るか判らない」ということです。

無理はしないで下さい。無理すると、気が狂いそうになります。断薬にあせった私は、持っているベンゾチアゼピン全部捨ててから2日後、気が狂いそうになり、自分で救急車呼び、精神科の保護室行きました!

不眠などは、ベンゾチアゼピンの離脱とわかりやすく、そんな症状がでても、「これはベンゾチアゼピンの離脱だ、予想していた通り」と、心に余裕もできますが、いきなり、「歯痛」とか「寝ションベン」とか、わけのわからない症状もあります。そういう不思議な症状がでると不安になり、不安になると、ベンゾチアゼピン系の薬をやたら欲しくなります。

ベンゾチアゼピンの離脱が起こす症状(例えば不眠)が原因となって起こる二次症状もあるので、注意。薬が切れたことによる直接の症状なのか、直接の症状(不眠等)が原因による2次的な症状なのか見極めも難しいです。離脱は往々に極端な不安感も伴うことが多いので、自分で冷静に症状を見極めることができないのも、問題。家族等に手伝ってもらおうにも、家族も医者ではあるまいし、素人判断になってしまうから、それも危険。

不眠は、離脱だと判っていてもやはりきつく、このまま寝ることができないと死ぬんじゃないかと思い(不眠と同時に不安も煽られる)、怖くなって、断薬に失敗することも多い。この場合は、別に失敗でなく、まだまだ減薬の段階を先に送るべき。つまり、その段階での薬の服用ペースを半分、さらに四分の一にしてから、断薬するなど。

私は、断薬後、一ヶ月は夜は睡眠時間1~2時間(まったく寝た気がしない)しか眠れなかったです。昼間に30分ぐらい気がついたら寝ていたこともありました。 きつかったし、不安だったですが、ギリギリ耐えられたし、これ以上、先送りにしても、もう同じだろうという判断で、なんとか頑張れた。

いろいろ書きたいこともあるのですが、活字にすると難しいです。話せると、いろいろお話しできるのですけど。

ベンゾチアゼピンの断薬に伴う、離脱は、一人ひとり違ってるから、基準となる尺度もない、だから、判断基準がないから、難しい。何にも離脱症状が出ない人もいるでしょうし、ちょっと待ってよといいうくらい苦しい思いする人もいる。

とにかく、ゆっくりが大切です。いきなりレキソとかデパスきるんじゃなくて、そこからさらに弱い薬にすり替えることも頭にいれましょう。

タバコ、アルコール、ベンゾジアゼピンの離脱・禁断

最近、時計のネタばっかりで、依存症については、サッパリ書いていない。このブログを訪れる99%の人は、依存症関係の検索から。時計ネタばっかりだと、ちょっと申し訳ないので、たまには依存症関係の記事を書いておこう。

タバコ(ニコチン)、アルコール、ベンゾジアゼピン系の薬物の中で、どれが一番やめるのが難しいだろうか?もちろん、人によって答えは違うかもしれない。が、私にとっての個人的な経験を書いてみることは、悪いことはないだろう。

私にとって、最もやめるのが難しいのは、ベンゾジアゼピン系の薬物だった。タバコ、アルコールの何十倍も難しい。つまり私にとって、タバコやアルコールは自分独りでやめることができるが、ベンゾジアゼピン系の薬物に関しては独力では無理だと思う。

タバコやアルコールと、ベンゾジアゼピン系の薬物が決定的に違ったのは、その離脱・禁断症状だった。タバコに関して言えば、離脱・禁断はほとんど精神的なものに過ぎない。タバコを止めたからといって、感覚や神経がオカしくなって気が狂いそうになるとか、あまり聞かない。

タバコの禁断症状は、気を紛らすことにより、乗り切ることができる。とはいえ、タバコの精神的禁断症状がラクとは言っていない。これはこれで、万年ボディブローの攻撃を食らっているかの如く、ジワジワつらいものである。体はニコチンを簡単に忘れてくれるが、なかなか精神が忘れてくれないから、精神がタバコのことを忘れ、ちょっと一ぷくという願望が現ることがなくなるまで、かなりの時間を要する。

また、タバコに関するかぎり、時間とともに喫煙欲求が消えるとともに、タバコに対する嫌悪が生じてくる。禁煙してからある時期に達すると、タバコの煙が異様に臭く感じ始め、喫煙している者の近くを避けて通るようになる。このようにニコチンやタールに対する嫌悪感が生じると、ほぼ完全なノンスモーカーになったと言える。

アルコールの離脱・禁断で一番ヤバそうなのは、振戦譫妄だと思う。幻覚みたり、震えが止まらなかったり。しかし、それでも、根性で我慢すれば、そのうちに消える。幻覚に何ヶ月も悩まされるなんてあんまり聞かない。

タバコやアルコールの禁断症状も、ベンゾジアゼピンのそれより大変じゃないと言うつもりはないのだが、もし大変じゃないとしたら、理由がある。それは、「予測可能」なのだ。インターネットで検索したり、図書館で禁煙セラピーなる書物や、アルコール依存症関連の書物をみたりすることで、禁煙(断酒)してから、どれくらいの時間で、どのような症状がでる(可能性がある)とあらかじめ心の準備をして待つことができる。

人は危機に直面したとしても、その危機を事前に予測し、その危機にどのように対応すればよいか準備し、またその危機がどれくらいの時間で過ぎていくか知っていることにより、容易に危機を乗り越えることができる。

住み慣れている家が突然停電になり真っ暗になっても、壁伝いながらトイレに行ったり、キッチンで水道からお水飲んだりするのに問題はない。ところが、初めて宿泊した宿で同様の停電が起こったら、頭カツンカツンぶつけて大変な目にあうはずだ。ましてや、宿のような家屋ではなく、漆黒の闇の海で、ただ浮き輪一つに捕まりながら漂流しているとするとどうだろう。足を獰猛なサメにいつガブリを食いちぎられるか判らない恐怖と戦いながら、どれくらいの時間漂流すれば助かるのか全く判らない状況で、もし救助されるとしても、救助されるまでに気がふれて発狂するのではなかろうか?

ベンゾジアゼピン系の薬物の断薬は、まさに暗闇の中を永遠と思えるような長いながいあいださまよい続けるようなものだ。ほとんどの者は、襲いか掛かってくる体の変調と、その変調がトリガーとなって増幅された精神の崩壊に耐えきれず、万一のことを考えて、一応予備でストックしておいた、あの白い粒を溶かしながら舐めてしまう。

今でこそ、多少はベンゾジアゼピンの系の離脱・禁断についての情報はウェブで散見されるが、それでも少ない。また、情報が容易に入手できればそれで良いかというと、残念ながら、ベンゾジアゼピン系の薬物の離脱・禁断は教科書通りには起こってくれない。何が起こるかわからないから。予測不能!それが、この薬の一番恐ろしいところ。だいたいは感覚とか神経系統がイカれてくるのだが、感覚や神経イカれると、自分に何が起こっているかの正しい判断ができないということになる。その症状が、離脱・禁断なのか、もしくは離脱・禁断による例えば不眠から引き起こされた2次的な症状なのか、そのミックスなのか、何なのか判らない。

何がでるか判らないベンゾジアゼピンの離脱・禁断であるが、不眠は非常に高い確率で起こり、この不眠が堪らなく厄介。人間、眠たくても眠たくても眠れないという状態は、気が狂いそうになる。ギリギリのところで平静を保ってはいるのだが、何かのきっかけで、自分は首つってしまうんじゃないかとか、突然、自分は発狂するんじゃないだろうかとか、勘弁してちょうだいと泣きたくなる状態が続く。そんで、アルコールの譫妄のように、何日か過ぎると酷い状態ではなくなる、ようなアマイものではない。ベンゾジアゼピンの離脱・禁断は、長い。手を替え品を替え、執拗な、ネチッこい攻撃は止むことがない。

普通、こんな状態が起こったら、独りで乗り切るのは、無理だから!!ほんーーーっとタチの悪い離脱禁断である。ベンゾジアゼピン系の薬物を止める場合、決して独りよがりの考えで、いきなり止めることのないようにして欲しい。真剣に、ジ・ゴ・クみますよ!!!!!


      ***下記の「ベンゾジアゼピン離脱症状リスト」は、別サイトからのコピー***

普通の人は、このリストみて、なんじゃこりゃと思うかも。不快な症状なんでも書けば、それが離脱禁断になりそうな勢いじゃんと思いませんか?そう、何が出てきても驚かないし、何が出てくるか判らない。

「ベンゾジアゼピンやめたら、失禁がちになって、頭に電気ビリビリ感がでて、歯がぐらつくんです……ワタシダイジョウブデショウカ?」なんて医者にも言えんですよ!!!


◆ベンゾジアゼピン離脱症状リスト

1:Gastrointestinal(胃腸症状)
胃痛 胃痙攣 下痢 膨満感 便秘 喉の渇き 消化不良

2:jaw/mouth/head(顎・口・頭)
顎の痛み 歯・歯茎の痛み 頭の締め付け感 歯のぐらつき 咀嚼の困難と喉のつかえ 唾液の分泌の過剰or不足 頭皮の刺激感 こめかみの痛み 偏頭痛 酷い頭痛 頭が引っ張られる感覚。

3:joints/muscles (関節・筋肉)
関節痛 筋肉痛 振るえ 痙攣 ミオクロニー痙攣 激しい筋肉の強張り

4:Behaviour(振る舞い)
アグレッシブな行動 興奮 過度に行動的 ヒステリカルor不適切な笑い 急激な憤怒 強迫観念的な行動

5:Phobia's (恐怖症)
広場恐怖 1人になる恐れ 気が狂う恐れ コントロール不能になる恐れ 水恐怖 

6:Allergic reactions(アレルギー)
花粉症 カブレ 吹き出物

7:Anxiety(不安)
不安 息苦しさ 恐怖 差し迫った破滅感 神経質 パニック発作 自分が死んでしまうような感じや思考

8:Emotions(感情)
無感情 敵意 急激なムードの変化 異常に神経質(ニュースやテレビが観られない、新聞が読めない)

9:Depersonalisation(離人感)
手足が体から離れている感じ 自分が存在していない感じ 鏡を見ていて違和感がある

10:Urinary Tract System(泌尿器)
失禁 生理のサイクルの間の出血 頻尿

11:eyes/vision(目の症状)
眼瞼痙攣 霞み目 飛蚊症 ビジョンが鮮明 ものがぶれて見える
瞳孔の拡大 頻繁な瞬き 視界のうねり、チカチカする。

12:perceptional disturbances(知覚異常)
体がゼリーのように感じる 物が傾いてくるように感じる 物が歪んでいる感じ、無機物が動いているように感じる 地面が動いているように感じる 光過敏 音・触られるなどの刺激に過敏 頭蓋骨の中で脳が動いているように感じる 極端に寒い・暑い むず痒い

13:Respiratory System(呼吸器)
息苦しい 息切れ 過呼吸

14:Sensorary(感覚)
灼熱感 電気様ショック

15:Balance(平衡感覚)
ぎこちなさ 目が回る 歩行困難 体がうまく連携しない 全体のバランス失調 眩暈

16:Appetite(食欲)
食欲増進・不振 渇き 急激な体重減少 むかつき 嘔吐

17:Mental status changes(精神的な状態変化)
せん妄 サイコシス 見当識の喪失 妄想(幻聴・幻視・幻触)精神不安(喜びや幸せを感じられない) 興奮 パラノイア 

18:Depression(落ち込み)
自死念慮 負の思考 将来への希望の喪失 早朝覚醒

19:Derealisation (現実感の喪失)
現実感の喪失感覚

20:Skin (肌)
むず痒い ひりひりする 灼熱感 ピリピリ感

21:Peripheral Nervous System (末梢神経)
ピリピリ感 灼熱感 痺れ 触感の変化 神経痛 錯感覚 ピンで刺している感覚

22:Energy levels(エネルギーレベル)
極度な倦怠感 インフルエンザ様症状 疲労感 脱力感

23:Hallucinations (感覚異常)
頭皮の下に虫がいるような感覚 皮膚の上を虫が這う感覚 頭の中の違和感

24:Memory/Cogitive function (記憶・ 認知)
フラッシュバック 記憶力の低下 単純な物事が理解不能 多くの情報に対処できない 集中力の欠如 健忘 短期記憶の低下 発語困難

25:Heart(心臓)
血圧変動 激しい動悸 胸焼け 重たい鼓動 高血圧
※これらの症状が安全かどうか、医師の診察を受けてください)

26:Nervous system responses(反射)
反射過敏

27:Sleep disorders(睡眠障害)
幻覚(通常大きな声か刺激音が眠りを覚まさせる) 不眠 悪夢 布団に入った後の足のソワソワ感

28:Sexual(性的障害)
インポテンス 性衝動障害(通常性衝動の減少・稀に増加)

29:Body(体)
首や肩の痛み 動作のコントロール失調 筋痙攣 筋肉痛 強張り 発汗 寝汗 バセドウ病様症状(バセドー氏病と医療現場では誤診されたケースだが、離脱後に回復)ゾクゾク感 身体内側のバイブレーション 振るえ(急な高容量からの離脱の場合に癲癇発作様のものが起こります) ※癲癇は命の危険に関わりますので必ず医師に相談して下さい。

30:Personality(人格) 
極端な人格の変化 物・人への興味の喪失 自尊心の喪失 自信の喪失 傷付きやすい

31:Taste and appetite(味覚・食欲)
味覚の減少・金属様味覚 食欲減退・増進 吐き気 嘔吐 体重減少・増加

32:Female problems(女性特有の問題)
生理不順 生理の問題(生理痛・生理不順・生理の停止)

33:Thought problems(思考の問題)
病的な過敏な考え 脅迫的なグルグル思考 継続的な不快な記憶の想起 自死念慮(※もしこのような行動を起こすような感覚があった場合、医師の診察を受けてください)

34:Motor System(運動)
そわそわ感 振るえ

35:Hearing(聴覚)
聴覚異常(音が大きく聞こえる・歪んで聞こえる) 耳鳴り

脳の中で線香花火

ベンゾジアゼピンの離脱禁断は、どんなものが来るか予測できない。えっ?こんなものまで出るの?という症状が出るのだがけど、今日は、比較的判りやすい症例。

脳の中で、線香花火みたいなものがシュパパッ、シュパッっはじく。実際に目に線香花火みたいな光が見えるわけではない。あくまで脳の中でシュパッ、シュパッっと音がする。音と同時に、頭から顔の神経に広がる。不快なわけではなく、ややもすると気持ちよく感じることもある。

もちろん、シュパッ、シュパッのペースは自分でコントロールできるものではなく、それはシャックリのペースと同じ。だいたいが、2回連続でシュパッ、シュパッと来て、しばらく止み、またシュパッと不定期に起こる。まるで脳の中に電極を突っ込まれて、それを不定期に通電したような感じだろうか?

こんな症状が出ても、治療中の人は自分の症状を医者に上手に伝えられないと思うので、大変だと思う。医者に、「脳の中で線香花火がフラッシュするんですよ」と言っても、言われた医者もよく判らないのではないだあろうか。

しかし、こんな症状は訳の判らない症状の1つであって、その他の訳の判らない症状と合体してやってくる。なんとなく共通していると思われるのは、感覚器官に作用するということだろう。聴覚も、聞こえなくて良い音がやたら目立って聞こえる。例えば、時計のチック・タック。日頃はチック・タックなんていう音は聞こえていても無視できるはず。しかし、一旦チック・タックが気になりだすと、だんだんだんだんチック・タックが増幅して響きだす。それは、とてもひどくて、音が歪んで聞こえるという表現がピッタリかもしれない。

視覚もおかしくなる。熱されたアスファルトの表面を見ているように、周りの光景がゆらりゆらりとゆがんで見える。目がイカれているのか、脳の感覚がイカれているのか判らない。そのままユラユラと見えるのがヒドくなって倒れてくれればよいのだが、気合ぢゃと気を張ると数秒間はしっかりしてもいれれる。どうも中途半端である。

この程度の症状は、まだまだ初期症状で、気が狂うといったものではないが、気持ち悪くて気持ち悪くて仕方がない。このヘンテコリンな口で上手に説明できない症状が、なおさら、この系統の薬の離脱禁断を困ったものにしているのだろう。

アルコールが切れたのなら、発汗して頭が熱くなり、熱っぽく感じ、手が震えだして、そこから体も震えてくる。さらに飲まないでいると中には幻覚みたりする人もいるだろう。幻覚は、目を開けて見るものもあるが、目を閉じてみるものもある。目を開けて幻覚見て、目を閉じても幻覚みたらそれはそれでたまらない。ただ、アルコールの場合は、相場がだいたいそんなもんである。だいたい、予想できる症状だから、前もって心の準備しておけば対抗にはそれほど困らない。最低、焦って怖くなるということはない。その、症状だけに集中して対応するだけでよいのだから。

ところが、ベンゾジアゼピンの離脱禁断は、まるで真っ暗闇の中を手探りで歩んでいるがごとく、次に何に手を触れるか判らないという恐怖と戦わなければならないので厄介だ。闇の中を手探りで、その先にはカミソリが待ち構えているのか、それともヤケドをするような熱い何かなのか、触ってみないと判らない。そういう危険に合わないように手探りで先を探しながら歩くなどと調子良くは行かない。というのは、手探りで何かに当たったら、もしそれがカミソリだったら、その瞬間に手を切られているから。

脳の中で線香花火。シュパッ、シュパッ。それはこれから長く長く続く、地獄へのプレリュードなのかもしれない。

眠剤のネーミング

サイレース、ハルシオン、マイスリー、それぞれの製薬メーカーが工夫していかにも効きそうなネーミングを考案されている。でも、どうしてカタカナのネーミングが多いのだろうか。ここは日本なんだから、もっと効きそうネーミングを考案したらどうだろう?そこで私が考えてみた。

  以下、眠剤のネーミング案

○「逝ってらっしゃい」 - (怖くて飲めないよ)
○「お休みなさい」 - (まんま)
○「お陀仏」 - (飲む勇気がでません)
○「さようなら」 - (洒落にならんて)
○「起きるも八卦」 - (サイコロ状の錠剤だともっと良い)
○「ぶっちぎり」 - (何をぶっちぎるのか?)
○「ストン」 - (寝付きよさそう)

  横文字の少し考えた

○「ネバーカムバック」 - (これも飲むのに勇気がいるなぁ)
○「グッドラック」 - (寝るのがバクチだね)

こんな会話が交わされるかもしれない。

『俺さ、昨日全然眠くなかったから、「お陀仏」2錠と「ネバーカムバック」3錠飲んでようやく寝れたよ。』
『ちっ、さっき「起きるも八卦」飲んだばっかりなのに、もう目が覚めたよ』

すごい迫力のある会話になる。まるで脱法ドラッグでもやっているかのよう。

で、今、ちょっとググってみた。面白い薬の名前ないかなぁと思って。
■ドリエル 市販薬(dream wellから?)
■グッドミン (good 眠)
■ネルボン (ボンと寝る)
■ミンザイン (眠剤)

それぞれ頑張って付けたと思うけど、インパクトに欠ける。ぜひ、勇気をもって、思い切ったネーミングを付けて欲しい。それで、売上が全然違うと思います!!
プロフィール

YJ

Author:YJ
アルコール依存とベンゾジアゼピン系薬物依存の記録。

I hope this blog is of some help to those wandering in the darkness with no way out like I used to be.

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